新型
コロナウィルスへの
事前対策

中華人民共和国湖北省武漢市で昨年12月以降、新型コロナウイルス関連肺炎の発生が報告され、国内でも武漢市に滞在歴がある肺炎患者から新型コロナウイルスが検出されました。
ちょうど春節にあたり、中国から多くの観光客の来日が予想される時期でもあります。咳エチケットや手洗いなど、インフルエンザ対策と同様の感染症対策を行いましょう。

最新情報は、厚生労働省のホームページをご参照ください。

1. 事前対策ポイント(中小企業向け)

従業員同士の接触を減らす 通路を一方通行にすることや、食堂などを時差利用にすることで、従業員同士の接触回数を減らすことができ、従業員への感染の防止につながります。
来訪者管理の徹底 来訪者が事業所に入る前に、検温を行い、発熱している場合は、入場を拒否することも感染拡大の防止につながります。
通勤方法の変更 満員電車などでは、多くの人と接触するため、感染の危険性が高まります。そのため、従業員が通勤ラッシュ時の電車などの利用を避けるために、時差出勤や自家用車、自転車などによる出勤の推進が重要となります。
手洗いの徹底 事業所の入口に手洗い場所を設置し、従業員に手洗いを徹底することが重要となります。手洗い場所の設置が難しい場合は、速乾性の消毒用アルコール製剤を設置することも有効です。
外出や対面の会議を避ける 従業員の顧客への訪問や、対面の会議への出席を極力禁止し、外出先での感染を避けるよう心掛ける必要があります。
従業員の健康管理の強化 全従業員に、定期的な検温を徹底し、発熱などの症状がある場合は、出社しないよう指導することも有効となります。
感染の危険性の評価と対策の実施 職場の中で、従業員同士の机の距離が近い場所や多くの人が集まる場所では、従業員への感染が拡大してしまう可能性があります。そのため、職場における感染の危険性を評価し、感染の危険がある場所については、対人距離(2 メートル以上)を確保するために勤務スペースのレイアウトを変更するなどの対策を実施する必要があります。
地域の関係者などとの協議 ビルにテナントとして入っていたり、地域的な組合に所属していたりする場合は、ビルの所有者や組合事務局などと、感染拡大を防止するために、どのような対応をするのかについて、よく話し合っておくことも重要です。
中小企業における備蓄 新型ウィルスの発生後には、品不足などにより、マスク、速乾性の消毒用アルコール製剤などの感染防止のための物品の入手が困難となることが予想されます。
このため、あらかじめ感染防止のための物品を必要な数量備蓄しておくことをお勧めします。

出所:中小企業庁「中小企業BCP策定運用指針を用いた新型インフルエンザ対策のための中小企業BCP策定方針」

2. 事前対策ポイント (個人向け)

手洗い・うがい 外出からの帰宅後は、きちんと手洗い・うがいをすることが重要となります。手洗いは流水と石鹸を用いて15 秒以上行うことが望ましいとされています。
咳エチケット 感染者は、ウイルスを含んだ飛沫を排出して周囲の人に感染させないように、咳・くしゃみをするときに、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけることを心掛ける必要があります。
感染者との距離の保持 感染者から適切な距離(2メートル以上)を保つことによって、感染の危険性を大幅に下げることができます。
家庭における清掃・消毒 感染者が咳やくしゃみを手で押さえた後などに、机、ドアノブ、スイッチなどを触れると、その場所にウイルスが付着します。ウイルスは、清掃・消毒を行うことで除去することができます。
通常のインフルエンザワクチンの予防接種 新型ウィルス発生時に、通常のインフルエンザにかかった人が、新型ウィルスに感染したと思い医療機関を受診した場合、医療機関において混乱が生じてしまう可能性があります。通常のインフルエンザワクチンの接種は、こうした混乱の緩和につながります。
マスクの着用 感染者が、不織布製マスクを着用することで、咳やくしゃみによる飛沫の拡散を防ぐことができます。ただし、健康な人が不織布製マスクを着用することで、外部からの飛沫を全く吸い込まないというわけではないので、過信しないようにしましょう。
子どもへの教育 流行時には「友達と遊びに行く」、「マスクなしで外出する」などの行為をしてはいけないことを、子どもによく教育しておく必要があります。
人込みを避ける 人込みでは、多くの人と接触するため感染してしまう危険性があります。そのため、人込みはできる限り避けることが重要です。
個人及び家庭における備蓄 新型ウィルスが国内で発生した場合、食料品・生活必需品などの物流に影響が出ることが予想されます。
また、感染を防ぐためには不要不急の外出をしないことが基本となります。このため、新型ウィルス発生後に、少なくとも2 週間程度は、外出をしなくても生活ができるよう家庭内備蓄を行っておくことをお勧めします。

出所:中小企業庁「中小企業BCP策定運用指針を用いた新型インフルエンザ対策のための中小企業BCP策定方針」

3. 万が一、感染の疑いが出た場合には

感染の疑いが出た場合、すぐに病院に行かず、事前に必ず電話で相談しましょう。
これは2次感染を防ぐためにとても重要なことです。病院にすぐに行くと、実際に感染していた場合待合室にいる人や入院している患者に感染させてしまう恐れがあるためです。

出所:AIG損害保険株式会社「新型インフルエンザ感染予防ハンドブック」

4. 個人防護具(PPE)の使用の際は正しく使用しましょう

感染予防、感染拡大防止のためには、マスク、手袋、ゴーグルなどの「個人防護具(PPE)」の使用を検討してください。
個人防護具は適切な方法で使用しないと、その効果が半減してしまいます。 そのためにはそれぞれの防護具にどのような役割があり、どのように着用すればいいのかをよく理解しておきましょう。

  • マスク
    • 顔とマスクの間に隙間ができないよう正しく着用すること
    • 1回使い捨てとすること
    • マスクを外す際はヒモの部分だけを持ち、マスク表面には触れないようにすること
    • 外した後は手指を消毒すること
    インフルエンザ対策に使用できるマスクには大きく分けて「不織布製マスク(サージカルマスク)」と「N95マスク(DS2マスク)」の2種類があります。この2つはその機能と役割が大きく異なるので注意が必要です。
    不織布製マスク(サージカルマスク)
    不織布製のマスクは一般的な綿製のマスクに比べて目が細かく、微粒子を通しにくい構造になっています。医師が外科手術用に用いるタイプのマスクを特にサージカルマスクと呼んでいます。
    不織布製マスクは、せきやくしゃみなどによるウイルスを含んだ飛沫は通しませんので、すでに感染した人が周囲の人にインフルエンザを感染させないために使用します。例えば、家族の一人が感染して自宅療養する際に着用させる、といった場合です。
    N95マスク(DS2マスク)
    N95マスクとは、米国の微粒子捕集規格であるN95規格を満たしたマスクのことをいい、微粒子の吸引防止に関して非常に高い機能を持っています。
    N95マスクは感染リスクの高い環境で作業する健康な人のみ使用できます。感染者や高齢者、子供などが装着すると、呼吸困難で脳が低酸素状態になり危険な場合があります。
  • 手袋
    • 1回ごとに使い捨てとすることとし、使用した後は専用のゴミ箱もしくはゴミ袋に密閉して廃棄すること
    • マスクを外す際はヒモの部分だけを持ち、マスク表面には触れないようにすること
    • 外した後は手指を消毒すること
    接触感染を防ぐには手袋の着用が有効です。使い捨てのゴム手袋が適していますが、自分の手にウイルスが付着することを防ぐのが目的ですので、破れにくいものであれば、特に医療用のものである必要はありません。
    天然ゴムにアレルギーの人がいないか確認し、必要に応じてラテックスフリーのものを選ぶようにしましょう。
  • ゴーグル、フェイスマスク(フェイスガード)
    目の結膜や粘膜からウイルスが侵入するのを防ぐためにはゴーグルやフェイスマスクが有効です。また、ウイルスが付着した手で不用意に目や顔を触るのを防ぐ効果もあります。

出所:AIG損害保険株式会社「新型インフルエンザ感染予防ハンドブック」